補助輪はずしの思い出

 「後ろ持っててあげるから」そう言われて乗ったのに、ふらふらして、後ろを振り向くと誰もいない。バランスを崩して倒れたら、「振り返るからだ」と怒られたり、「ここまで一人で乗れたんだよ。」なんて励まされる。転ぶのは痛くて嫌だからやめると言えば、「忙しい中やりくりしてみてやっているのに」、「根性がない」とまた怒られる。そんな風にして僕は怒られながら補助輪を外した。残念ながらうちの上の子も。あなたの思いでは?

2つのことを同時にするから難しい。

 自転車は、こいで動力を与えることと、バランスをとることの2つのことをしなくてはならないんです。2つを同時に身につけるのは、子どもでなくても難しいことです。ならば一つずつやらせれば・・・簡単にできます。これはいろいろなことにも通じることですけどね。

自転車の補助輪のはずし方 ステップ1

 10日間での完成を考えると、スタートは週末がいいですね。2回土日が入りますから。2つを同時にするのは難しいと書きました。2つのステップを1つずつ説明します。まず最初はバランスをとることです。そのために、自転車の補助輪とペダルを外します。書き間違えではありません。ペダルをはずすのです。足で勢いをつけながら乗らせます。邪魔にならないために外すのです。怖くなったら足をつけば転ばない。これは安心です。勢いをつけて、なるべく長く足を浮かせる。できたら曲がってみる。最初の週末はこの程度。あとは平日の自主練習です。

はずし方 ステップ2

 充分バランスをとることに自信を持てたら、今度はペダルをつけてこぐことです。難しいのは、こぎ始めてバランスをとるところまで。だから自分でこがせる前に、後ろから押してあげましょう。怖くなったら足を付いて、転ばないことはもうできるようになっているはず。恐怖感はさほどありません。バランスをとって足がペダルの上にある。というステップです。何度かするとこげるようになり、乗り続けることができるようになります。そうしたら最終段階はスタート、つまりこぎ始めることです。週末2回のアドバイスで無理なく達成させられることでしょう。

自転車の補助輪外しに限らず・・・

 いろいろな場面で、大人は子供に意外と難しいことを要求します。そして、なぜ難しいかといえば、教え方に問題があることが多いです。その動作が、どういうステップで構成されているか。何と何ができて、それをどう組み合わせるとうまくいくのか。身につけさせる順番は。実は、今回一番難しいのはスタートなんです。僕もこのことを教わったとき、いろいろなことに応用が利きそうだと感じた方法でした。経験の少ない子どもに、すでにできるようになっている大人がものを教える時、意識するべきコツですね。